おひとりさまでいると、やはり老後の不安は大きいものです。年金は本当に貰えるのか、自分がいつまで働くことが出来るのか、など、将来に漠然と不安を抱えていませんか。
お金の知識を身に着けることにより老後の不安を解消することができ、資産を増やして豊かな生活を送ることが出来ます。
今回は、そんなおひとりさま女性に知っていて欲しいお金の知識やおすすめの資格についてお伝えしていきます。
お金について学び、一緒にマネーリテラシーを高めましょう。それではどうぞ。
老後のお金問題解消!知っていて損はないお金の知識
生きていく上で必ず必要になってくるもの、お金。「いつまでも あると思うな 親と金」とはよく言ったもので、まさにその通りです。
会社員として働いているうちは毎月一定のお給料が保証されていますよね。では、急に何らかの事情で働けなくなったらどうでしょう。事故や病気かもしれないですし、親の介護をしなくてはならなくなったのかもしれません。
そんな時、どんな保証があるのか、どんな申請をしなくてはならないのか、知っていた方が良いですよね。そんなお金にまつわる知識と資格をお伝えしていきます。
ファイナンシャルプランナー
まずひとつめは、最近CMなどでもよく耳にする「ファイナンシャルプランナー」です。ファイナンシャルプランナーは暮らしとお金の知識を幅広く学ぶ資格なので、実生活に役立つお金の教養が身に着きます。
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
FP協会HP
また、2級まで取得できればファイナンシャルプランナーとして働くこともできますが、自分の生きていくための知識として必要なのであれば、3級で十分と言えるでしょう。
FP3級の難易度と合格率
日常生活に役立つお金の知識が学べるファイナンシャルプランナー3級資格の合格率は過去85%前後ほどで、初学者でも入りやすい資格と言えます。保険のことやローン、相続まで幅広い知識を学ぶので実生活でも役に立つでしょう。実際に経験することを多く学ぶのでイメージしやすく分かりやすい資格です。
近年受験者数も増えてきており、人気の資格となっています。独学でも十分合格できることも人気の理由です。
受験するにあたって資格取得条件などはなく、どなたでも受けることが出来ますのでまずは受けてみると良いでしょう。
FP試験各級の受験料比較
1級 | 2級 | 3級 | |
学科試験 | 8900円 | 5700円 | 4000円 |
実技試験 | 20000円 | 6000円 | 4000円 |
FP試験は級により金額が異なります。3級でしたら学科4000円、実技4000円です。2022年9月試験から値上がりしました。上記の表は「日本FP協会」で受験する場合であり、実技試験を「きんざい」で受ける場合は科目により4000円から6000円と差がありますので、必ず自分の受ける級と科目を間違えないようにしましょう。
1級実技を「きんざい」で受ける場合は28000円かかります。見て分かる通り、級が上がるにつれ金額も上がっています。さらに最近の値上がりもあり、受験する際は気を付けて下さい。
簿記
簿記を学ぶ際に最も有名なのが「日商簿記」です。日商簿記には、初級から1級まで全部で4種類ありますが、3級からの受験で十分と言われています。
ひとことに「簿記」と言っても、簿記にも種類がいくつかあり、主催団体によって異なります。先ほどお伝えした「日商簿記」は日本商工会議所が主催しており、社会人受験者が多いです。「全経簿記」は全国経理教育協会が主催で、経済学部に通う学生が多く受験します。「全商簿記」は商業高校に通う高校生が多く受験します。
まずは知名度も高い「日商簿記」を受験することが良いでしょう。
簿記検定各級の合格率と勉強時間
ここでは最も有名な「日商簿記」についての合格率をお伝えしていきます。3級でおよそ40~50%、2級で20%前後、1級にいたっては10%前後と難易度の高さがうかがえます。
3級は“簿記の入門”と言われており、個人差はありますがだいたい必要な勉強時間は100時間ほどです。社会人となると平日に仕事がありますので、勉強時間は取れても1日3~4時間、その勉強計画で計算すると一か月の勉強で良いということになります。それならなんとかやっていけそうな気がしてきますね。
簿記検定の受験料と試験回数
日商簿記の受験料は級によって変わります。1級は7850円、2級は4720円、3級は2850円です。申し込み受付日時や、申し込み方法は商工会議所ごとに異なるため、よく確認してみて下さい。また、2020年12月よりネット試験が導入されましたが、受験料は統一試験と同額となります。
簿記検定は年に数回行われており、級によりさまざまです。2級と3級は年に3回実施、1級は年に2回試験が実施されています。もし落ちてしまったとしても、再チャレンジ出来るのは嬉しいですよね。
年金アドバイザー
年金アドバイザーとは、「銀行業務検定協会」が主催・実施をしている民間の資格となります。名称から分かるとおり、年金についての知識や実践力を問われる資格となります。
前述したFP資格、簿記検定とは異なり、2級が最上位で1級は存在せず、4級、3級、2級となります。受験者は金融機関に勤める人が75%ですが、年金の知識を付けたい一般の人の受験者も25%ほどいます。
年金の知識というのは、将来誰にでも関わってくることなので学んでおいて損はないでしょう。年金に強くなれば将来の不安も解消されますよね。
年金アドバイザーの難易度
各級の合格率は、4級で60%前後、3級で35%前後、2級で25%ほどです。最も受験者数が多いのが3級で、3級のみ年に2回試験が行われています。金融機関でなどで、3級取得が昇給や昇進の条件となっているため3級受験者が多いのです。
3級は顧客からの年金相談に応じるための基本的知識と実践的応用力が求められるので、出題レベルは4級よりも格段に上がります。また、出題形式も4級は三択だったのが3級は五択になり、難易度が高くなることが分かります。
年金アドバイザーの受験の受験方式
年金アドバイザーの受験方式には2種類あります。一つは「従来方式」で、「全国一斉公開試験」という名称で、決められた日に、決められた会場に出向いてマークシート方式で受験します。
もう一つの方法は「CBT方式」と言い、コンピュータを使った試験方式です。画面上に解答を入力していきます。こちらは、3級と4級のみの対応となっており、自分の学習の進行度合いに応じて期間内であれば試験日の変更も出来るのでとても便利です。
まとめ
今回は、お金に強くなれる知識と資格についてお伝えしてきました。
世の中にはたくさんの資格があります。「もう遅いんじゃ・・・」「時間が無くて・・・」と諦めていた人でも、家事の合間や通勤の時間などで十分学習できる資格なので、気になったらぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
私も昔から勉強が苦手で、お金や税金のこと全然分からないなりに30歳を超え、何も分からなくてこのまま生活していていいのか、と思い、ファイナンシャルプランナー資格を取ろうと決めました。学ぶことに遅いことは決して無いので、向上心を持って常に成長していきたいものですね。
それではまた。